自分で不動産相続をする時は、まず不動産がある場所を管轄する法務局へ行き、相談後手続きに入ります。この時は別に必要書類が不可欠で、1人当たり大体10種類程度の書類を、人数分取得することになります。また登録免許税と言って、固定資産評価額に0.04を掛けた金額を、収入印紙を使って払う必要があります。この自分でやる方法は、時間的に余裕があるとか、法務局が近い、あるいは自分が住んでいる地域の法務局であるような場合であれば、特に問題はありません。

ただしいつも忙しくて時間に余裕がないとか、不動産がある場所を管轄する法務局まで、電車や車で何時間もかかるような場合は、やはりちょっと大変です。そのような時は、不動産相続のプロである司法書士に頼んでみましょう。司法書士に頼むことのメリットは、何と言っても自分で法務局に行って手続きをせずに済む、手早くしかもきちんとやってくれる上に、書類を取得しなくてもいいなどの点があげられます。もちろん司法書士に依頼するわけですから、登録免許税や書類の取得費用以外に、報酬が必要になります。

ただこの報酬は極端に高いわけではなく、事務所にもよりますが3万円から8万円程度、高くても10万円ちょっとが相場です。そして何よりも、自分の時間を割かずに済むこと、法務局まで足を運ばなくていいわけですから、今後不動産相続の手続きを予定している人は、最寄りまたは知り合いの司法書士に相談してみるのがいいでしょう。