不動産を相続した場合は、相続登記が必要です。今までは特に期限がなかったこともあり、長く放置していたという人もいるのではないでしょうか。相続登記は近い将来、義務化されることが決まっています。その時になって慌てないよう、準備は早めに済ませておきたいものです。

相続登記の手続きをスムーズにするためには、必要書類を集めておくことが大切です。申請の際には登記申請書が必要になりますが、これは近くの法務局や申請書で入手可能です。日中は仕事などで忙しく、取りに行く暇がないという人もいます。そのような場合は、オンラインでの申請が便利です。

不動産の証明書は最寄りの法務局で取得できます。必要書類は、市町村役場で入手できるものも多くなっています。被相続人の除票または戸籍の附票、相続人全員の戸籍謄本、不動産を取得する相続人の住民票や不動産の評価証明書なども市町村役場で手に入れることができます。このほかの必要書類では、遺産分割協議書もあげられます。

遺産分割協議をする場合は、その協議の結果を記載し、相続人全員が実印で捺印します。誰がその不動産を取得するのか、しっかりとわかるよう記載しましょう。必要書類は自分で入手することもできますが、場合によってはすべての書類を集めるのが難しくなることもあります。そのような場合は、司法書士に依頼することも考えてみたいところです。

遺言書があった場合は、その遺言書が必要になることもあります。相続放棄をしたい人がいれば、相続放棄陳述受理証明書も用意します。